講師のホンネ

講師の本音を包み隠さずお伝えします

当塾のやらないこと その1「実績(?)の公表」

 当塾には「絶対にやるまい」と決めていることがいくつかあります。

 当記事では、その中の1つ「実績(?)を公表しない」について説明したいと思います。

 当塾は生徒様の合格実績や成績の上昇について公表していません。

 多くの塾がそれらを「実績」として公表していることは知っています。また、それらが広告・宣伝として有効たり得ることを理解してもいます。それでも、当塾は公表しません。

 謳う内容がないわけではありません。高校生では「旧帝大に合格した方」「半年で偏差値を20以上あげた方」「半年でマーク模試の換算点を200点以上あげた方」などがいらっしゃり、中学生では「1年足らずで定期考査の順位を90位以上あげた方」「学期の始まりに入塾し、その学期の評定合計を前学期から9上げた方」「入塾後最初の定期考査で順位を30位以上あげ、学年5位以内になった方」などがいらっしゃいます。

 こういった「実績」を公表しないのは、そもそもの話として、私共がこれらを塾の実績として捉えていないからです。これらは生徒様ご本人の努力の成果に他なりません。それを「うちの塾の実績!」だなんて烏滸がましくて言えませんし、「生徒様の努力の成果です!」と言いながら宣伝に利用するのも白々しくてできません。

 当塾の進路指導は、進学後のことを十分に考慮して行います。
 例えば、「志望校を江南高校にするか小牧南高校にするか迷っている。どちらにすべきか」というようなご相談をいただくことが多くあります。そういったときに必ずお伝えするのは、進学後のカリキュラムの違いです。授業の進行速度、課題の量・レベルといった違いを理解していただき、そのうえで判断いただくようにしています。間違えても「高いレベルを目指すべき」という意味不明な理屈を押し付けたりはしません。実際、当塾の卒業生の中には、江南高校に合格できるだけの力を持ちながら、カリキュラムが合わないと判断して、小牧南高校や丹羽高校に進学なさった方が何名もいらっしゃいます。そして、そういった方のほとんどは進学先の高校で力を伸ばし、模擬試験では江南高校の校内平均点を軽々超えるだけの成績を収めていらっしゃいます。たいせつなのはレベルより相性です。ギリギリ対応可能な高いレベルの内容に懸命に食らいついていくことが合っている方もいらっしゃれば、学校のペースに対して余裕を保ちながら自主学習を積み重ねていくことが合っている方もいらっしゃいます。

 生徒様一人ひとりの適性を踏まえて、できる限りの情報をお伝えし、最後は生徒様と保護者様に決めていただく。それが進路指導です。

 生徒様の進学先を「宣伝材料」として扱う者が「ご本人のことを考えると○○高校がよいと思います」と言ってギリギリのレベルの学校を推す。そんなことをしていては「それは進路指導でなく宣伝活動の一環ではないのか」と疑われても仕方ありません。

 毎年、高校生の方から「学校の進路指導が信用できないから、塾で進路指導をしてもらえないか」と相談されます。その根底にあるのは「高校は合格実績のために自分を利用しようとしているのでは」という疑念です。「当塾を学校以上に信頼してくださっている生徒様がいらっしゃる以上、学校と同じレベルのことをやっていてはいけない」というのが私共の考えです。「実績を公表していようがいまいが、講師・生徒間の信頼関係が築けていれば変わりない」という考えもあるでしょうが、そんなものは塾側にとって都合のよい言い分に過ぎません。まずは塾が信頼に足る存在であることをはっきりと態度で示すべきである、という信念をもって当塾は活動しています。

 当塾は生徒様の進学・成績を自分たちの実績とは考えていません。それらはすべて生徒様ご本人の実績です。だから、当塾はそれらを宣伝に利用しません。

 私共は進路指導をとても重要だと考えています。生徒様の進学を「宣伝材料」として扱わないことで、私共の行う進路指導が100%生徒様のためを思ってのものであると態度で示している(つもりな)のです。

講師Yの独白(?)その3「ここだけは負けません!ポイント」

 月刊リブル2月号6ページの記事に関する補足と言訳はまだ続きます。

 今回は「ここだけは負けません!ポイント」という欄についてです。アンケートには次のように回答したのですが、文字数が多かったため、枠に収まるよう変更したうえで掲載されました。

質問への対応力(広く深く指導可能)
・小学校高学年の日常学習から大学受験まで社会以外のほぼ全科目に対応
・大学入試における難問でも即座に噛み砕いた説明が可能
・生徒様や保護者様からいただく「何を訊いてもわかりやすく教えてもらえる」というお言葉が心の勲章

 対応科目については「得意科目」についての補足・言訳で述べたとおりです。

 大学入試における難問でも即座に噛み砕いた説明が可能というのは、当塾のもつ強みの中でも際立ったものの一つだと自負しています。
 決して通いやすい場所にあるとはいえない当塾にわざわざ市外から通ってくださる方がいらっしゃるのは、この点を評価していただけているからです。

 具体例として、当塾に通っていただいた方のお話を一つ、させていただきます。その方は犬山市在住でなく、それどころか隣接する市町村在住ですらなかったのですが、数ある塾・予備校の中から当塾を選んでくださいました。入塾をお申込みいただいた後でその理由をお尋ねすると「体験した他の塾では、質問から説明まで長く待たされたり、質問に対する答えでないことを言って誤魔化されたりした」「質問にすぐ答えてくれる塾はここだけだった」と言ってくださいました。入塾前の体験授業を通して、その方が緻密な学習を実践していることや人並外れた学力・思考力を有していることがわかっていたので、正直なところ、そのお言葉は意外でなく、むしろ「然もありなん」と思えるものでした。

 というのは、それまでに同じようなお言葉をいただいたことが何度もあったからです。

 私は以前、国公立大医学部医学科を志望する方を対象にした予備校に勤めていました。そこに通う生徒様は東海高校の方が最も多く、公立では旭丘高校、明和高校、菊里高校の方が多くいらっしゃいました。同僚の専任講師には東大卒・名大卒・阪大卒がおり、非常勤講師は全員が名大医学部医学科か名市大医学部医学科に通う学生でした。
 その予備校の講師陣の学力が高い水準にあったのは間違いないのですが、それでも私に「先生以外の人には質問しません」と宣言してくる方が何人もいらっしゃいました。理由を尋ねると、皆さん答えは同じで、「先生だけが誤魔化しのない説明をしてくれる」「何を訊いてもすぐ答えてくれる」ということでした。その方々に共通していたのは「各高校の中でも成績上位で、学力・思考力ともに高い」「質問内容の中心が『思考の道筋』や『着想の得方』といった『頭の中の動き』についてであり、かつ、それらを問題集の解説や参考書、学校の授業・補習では触れられないレベルまで深く追求しながら勉強している」ということでした。

 先述のように「然もありなん」という感想を抱いたのは、その生徒様がそれまでに同じ言葉をくださった方々と同じタイプだったからです。

 高校生の方にとって、存分に質問できる環境は希少です。高度な内容や幅広い科目にも対応できる環境となればなおさらです。当塾の高等部は質問難民を出しません。「どれだけ難しい内容であっても、どの科目であっても、気兼ねなくどんどん質問できる環境」を実現し提供することを万事に優先しています。

講師Yの独白(?)その2「指導で大切にしていること」

 月刊リブル2月号6ページの記事に関する補足と言訳の続きです。

 今回は「指導で大切にしていること」という欄の内容についてです。アンケートに次のように回答し、そのまま掲載されました。

 勉強のゴールは、学習内容を理解することではなく、生徒様が自力で問題を解決できるようになることです。自習室や高等部の授業といった個別形式での指導においては当然ですが、集団授業においても複数の視点や考え方を示すなどして、問題を目にした瞬間から解答を完成させるまで「頭の中」で何をどのように考えていくのか、また、それに沿ってどう手を動かしていくのかを、生徒様一人ひとりに合わせて「再現しやすい形」で伝えられるよう努力しています。

 何を偉そうに格好つけているんだ? という自分の心の声に聞こえないフリをしつつ、このアンケートを提出したのですが、内容は私の本音そのままです。

 勉強とは「できないことをできるようにする」行為です。「理解」はそのための最強の道具ではありますが、目的ではありません。

 そして、その最強の道具も使いこなすにはコツが必要です。学習内容が高度であったり複雑であったり抽象的であったりする場合、「理解」にこだわることがかえってマイナスになってしまう、ということが少なからずあるためです。

 もちろん、時間をかければ、学習内容の (ほとんど) すべてを理解することは可能ですし、何事も深く理解したほうがよいに決まっています。ただ、絶えず新しいことを学び続けなければならない学生の時分には、個々の学習内容にかけられる時間に限界があります。一つの内容を理解することにこだわり、時間をかけすぎてしまっては、後に続く内容の学習に支障をきたしてしまいます。たいせつなのは、学習時点における「現実的に可能な理解の深さ」を把握し、限られた時間の中で最大の効果を得られるよう、効率よく学習していくことです。
 ほとんどすべての場合において、理解しきれなかった分を取り戻す機会は後々やってきます。「習った内容はその都度完全に理解しなければいけない」なんて思いつめる必要はありません。

 一人ひとりに合わせた受け入れやすい説明をすることで、その時点における「現実的に可能」な範囲内で理解度を最大にし、その理解度に基づいた「再現しやすい」勉強法を提示する。習熟度が上がった頃を見計らって復習の機会をもたらし、理解の深化を促す。そして深まった理解にあわせた勉強法を再度提示する。以上の繰り返しによって学習の効果・効率を限界まで高めていく。

 これが私の考える「講師の仕事」の理想形であり、指導にあたるときは常にこの理想を意識し、その実現に尽力しています。

講師Yの独白(?)その1「得意科目」

 月刊リブル2月号6ページの記事について、何回かに分けて補足と言訳をさせていただきます。

 今回は「先生の得意科目」という欄についてです。「数学・物理・英語・化学・現代文・小論文・情報・古典・生物」と雑多な科目が不思議な順番に並んでいるのを不思議に思われた方もいらっしゃると思います。

 そもそも「得意科目」というのは曖昧な言葉です。講師に訊くのだから「指導が得意な科目」という意味であるのは間違いないとしても、「自分の中で、他科目と比べて」という意味なのか、それとも「他の人と比べて」という意味なのか、よくわかりません。

 よくわからなかったので、「大学入試に向けて勉強する高校生を指導する際、学校や他の塾より上手に指導する自信のある科目」を「自信のある順番」に並べることにしました。

 それが「雑多な科目が不思議な順番に並んでいる」理由です。

 どれぐらいの自信をもっているのかというと、例えば、最も得意な数学や物理であれば「誰にも負けない!」と吠えちゃうぐらいです。指導の巧拙はそもそも客観的に比較できるようなものではないので、私が一人で勝手に吠えているだけなのですが、保証できることもあります。
 それは、「得意科目」の欄に挙げた科目すべてについて、教材には書かれない「できる人の視線や頭の中の動き」を、生徒様一人ひとりにとって最適な量・質で、難しい内容でも簡単な言葉に噛み砕いて、伝えられる、ということです。ここでいう「できる人」像も、相手となる生徒様に合わせて設定します (学習習慣・学力・勉強スタイル・志望などを考慮します)。

 高校生で、上質な指導および質疑応答をお望みの方は、是非、高等部の無料体験にお越しください。

 また、今回のアンケートは高校生の方を想定して回答しましたが、もちろん中学生の方に対しても同様に指導可能ですし、スペースの都合で挙げることができませんでしたが、算数の指導にも絶対の自信をもっております。

 小中学生で「わからないところを質問したい」や「上質な指導を受けたい」という希望のある方も、是非、当塾の小学部・中学部をお試しください (無料体験を随時受け付けております)。

どこにも負けない当塾の強み

 当塾は「やる気に応える」ことを指導上の最優先事項としており、その点においてどこにも負けません。

 その「やる気に応える指導」の中核が自習室です。

 「自習室」といっても、当塾の自習室は単に勉強場所を提供するだけのものではありません。

 当塾は、日曜・祝日・特別休講日以外は毎日、1日7時間、自習室を開放しています。講師が授業中でなければ、質疑応答や追加指導も可能です。いずれも専任講師が小学生から高校生まで全学年・全科目とも個別に対応し、追加指導の際は、必要に応じて追加教材をご用意します。そして、これらすべてにおいて費用は一切かかりません。

 つまり、やる気のある方にとって、当塾の自習室は「専任講師による上質な個別指導」を「無料かつ回数無制限」で受けられる環境である、ということです。

 実際に、頻繁に自習室をご利用になる方からは、自習室の存在およびそこでの指導に対して、授業や講習と同等かそれ以上に高い評価をいただいています。

 私共は、志望校合格を目指す受験生の方だけでなく、先の受験を見据えて勉強に励む高校一、二年生の方や、苦手科目克服を目指す中学一、二年生の方にも、自習室の利用を強く推奨しています。

 中学生の方にとっては、集団授業で重要事項の説明を受け問題演習をし、自習室で苦手なところを重点的に復習したり得意科目の発展学習を行ったりすることで、理解および定着を深めていく、というのが学習の理想的な流れです。当塾では、授業時も自習時も同じ講師が指導にあたるため、連続性のあるわかりやすい説明と量・難度ともに適切な演習を実現しています。

 高校生の方にとっては、ほぼすべての科目で基礎から最難関大入試レベルまで幅広く対応する質疑応答可能な自習室というのは希少な環境であり、「高校生×自習室」は当塾の強さが最大限発揮される組合せである、と私共は考えています。高等部および個別コースが自習室の活用を前提とした内容になっているのはそのためです。

 当塾は無料体験を随時受け付けており、体験期間中には自習室も自由にご利用いただけます。ご検討の際は、是非、授業だけでなく自習室も併せて体験していただけたらと思います。

利益第一主義への抵抗

 当塾は、経営上の方針として「利益第一の塾活動をしない」ことを掲げています。

 もっと噛み砕いて歯に衣着せず直接的に申し上げれば、「お金は欲しい。でも、後ろめたいことをするぐらいなら貧乏でいよう」という思いを講師全員で共有している、ということです。これは潔癖症であるというわけではなく、人格者を気取っているというわけでもなく、単に「嫌なやつになりたくない」という素朴な感情に忠実であるだけです。

 この経営方針は「入塾金や施設利用費といった意味不明な料金を頂戴しない」「教材費の水増し請求をしない」「料金を吊り上げるための無駄な講習は行わない」といった点に具体化されており、これらの文言は当塾のWebページや折り込み広告の中に繰り返し登場しています。

 こういった当たり前のことをわざわざ謳っているのは、意外なほど多くの塾がこういった行為をはたらいているからです。当塾が月謝だけでなく年間教材費まで公表しているのは、そういった情報を隠して巧みに搾取しようとする同業者との違いを明示するためです。

 お読みいただく際、当たり前のことがいちいち強調されているのは馬鹿々々しく不快に感じられることとは思いますが、私共としましては、誇りと拘りをもって塾活動を行っている以上、当たり前のことを当たり前に行えないような団体と同一視されることだけは避けたいのです。

 過激な表現ではありますが、これが私共の偽らざる本音です。

inserted by FC2 system